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倶知安町準都市計画区域における規則の変更について

2022年 01月 19日

1月11日(火)に倶知安町長 文字様に以下の請願書(署名人数653人)を提出しました。

請願書は私(キース・ロジャーズ)と長年ヒラフコミュニティのリーダーである渡辺順子氏によって正式に提出されました。署名活動は12月24日から開始されました。短期間にも関わらず迅速にご対応頂き、感謝したします。

請願書に加えて、倶知安町、ニセコ町、5つのスキー場それぞれのキャパシティに関する調査をするように依頼しました。新しいルールは、そのキャパシティを超えないためのルールであるべきです。

町長から、現在の提案について意見を聞くために「数回」の住民説明会を開くことを検討していると回答いただきました。もちろん、これは重要な事ですが、私たちの請願の要点に対処しておらず、さらなる行動が必要です。

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倶知安町長

文字 一志 様

現在、倶知安町が2022年に検討している新たな景観計画・緑の基本計画(準都市計画区域における規則の変更)について意見書を提出いたします。

まず前提として、私どもは持続可能な開発に対する明確な規則の制定には賛成しています。本件における文字町長の強いリーダーシップに期待しています。 一方で、私どもは倶知安町のあまりに早計な規則の制定について懸念しています。規則の制定には、リゾートを専門とした都都市計画家(タウンプランナー)の助言が必要で、また、利害関係者(地域住民、事業者、土地所有者など)の意見を聞くべきです。 この新たな規則は、今後10年から20年に渡り、私たちの町を形作ります。子供達に繋げるためにも、慎重に判断していく必要があると考えています。

私どもの懸念は以下の点になります:

- 地域の利害関係者は、新たな規則について意見を述べる機会を与えられるべきと考えますが、これまでの景観地区部会は意見聴取や議論への参加の機会が足りず、現状のままの手順は受け入れられません。

- 国際的なリゾート"ニセコ"に見合ったまちづくりを進めるべきです。 倶知安町は専任の都市計画家を担当者として配属し、コンサルティングを外注する場合はリゾートプランニングの専門家であるべきです。

- 高さ/ 容積率 /緑化などに関するルールを決定するための基準として、公共交通、交通量やスキー場の混雑に伴う安全性、インフラのキャパシティ(上下水道、道路、電気、駐車場、除排雪)、景観なども考慮するべきです。

- 倶知安町として受け入れ可能なキャパシティが試算されていません。 倶知安町は何名までの観光客及びシーズンスタッフを受け入れることが可能でしょうか? 現在ニセコエリアには23,000以上のベット数があります。倶知安町側の観光客だけでなくニセコエリア全体の観光客とシーズンスタッフの人数も考慮し、倶知安町としてのキャパシティを定め、その人数を目標に(超えないような) 規則を制定するべきです。

- ニセコエリアのスキー場のキャパシティが試算されていません。訪れるスキー客が"ニセコの良さ”を体感するに適正なニセコアンヌプリ(山として)のキャパシティを知り、その人数に合わせたリゾート計画(まちづくり)が必要です。

- 町が試算したヒラフエリアのキャパシティ18,000人という数は、グランヒラフスキー場のリフトのキャパシティです。適正なキャパシティは、リフトのキャパシティではなく、安全性、アクセス、インフラ、観光客の満足度を基準に決められるべきです。

- 規則は公共交通、渋滞、駐車場を考慮し制定するべきです。新幹線や高速道路はより多くの交通を生みます。規則を変更する理由が上下水道の負担増加とのことですが、道路幅の拡張や駐車場の新設に費用がかかり、北海道との協議も必要になります。

- 倶知安町として花園エリアに15,000~20,000人受け入れる事が出来ますか? 花園エリアは高さ制限のない唯一の地域となります。ヒラフスキー場周辺と花園スキー場周辺の制限は同等である必要があります。

- 現在の案では、ペンションビレッジ(ミドル/ローワーヒラフ)の高さ制限を13mから16mに引き上げることになっています。 50坪の敷地に5階建て(いわゆるペンシルビル)が立ち並ぶ可能性があります。私たちはこの提案に強く反対しており、このような提案がなされること自体が、地域住民等との協議や対話が不足している証拠です。

私どもは、現在の案を今一度再検討いただき、新たにコンサルタント(タウンプランナー)を雇用し、倶知安町の担当職員と協力して進めることを提案します。コンサルタントに支払う予算が確保できない場合、私どもでクラウドファンディングを行うことも可能です。私どもで、お力になれることはあると思います。

より良い倶知安町の未来を築くために、行政と住民が一丸となり進めていくことを期待しています。

賛同者氏名:

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