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不動産情報コラム:ニセコレポート①

2015年 02月 18日
Niseko.Area.Pano-copy

今回は、先日、弊社代表のキース・ロジャースより投稿させていただいた、
今年のニセコの不動産事情についてのレポートを日本語にて再投稿させていただきます。
ニセコの不動産事情を隅々まで知り尽くした、彼の見解です。どうぞご覧ください。

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冬も一番寒い時期に入ってきましたが、反面、今年のニセコの不動産事情はとても熱くなってきています。

TAIGAでは昨年秋頃より前例がないほど多くのお問い合わせを頂いています。聞くところによるとニセコの他社不動産会社様も同様とのことです。お問い合わせを経て成立する不動産の取引も同様で、地元の司法書士はバイリンガルで取引の舵を取り、登記の申請に大忙しです。スキーイン・スキーアウトの物件には常に需要があり、ミドルヒラフやローワーヒラフの丘の上など景色のよい物件も大変人気があります。
さて、次なるトレンドはどのようなものになっていくのでしょうか。

1)純粋にニセコでの"ライフスタイル生き方"を楽しむために投資をすること。

近年、レンタルや宿泊に適さない土地での建築件数が増えています。これは、賃料での利回りを期待するオーナだけではないという傾向を表しています。また、スキーリフトすぐ側の物件であったとしても、貸し出しを行わないオーナー様も見受けられます。

このことは、アジアの国々を拠点とする買主様を中心に年間を問わずニセコに訪れ、別荘を使用される方が増えてきている事と無関係ではないでしょう。東南アジアでの蒸し暑い夏、雨季の時期には北海道の清々しい気候は最適の避暑地となります。彼らにとってはニセコの別荘は純粋なセカンドホームとなり、他人との共有を好まないのです。こういったお客様の増加は間違いなく新しいトレンドを生みつつあります。

2)"ジャクソン現象"(と名付けました)の出現。

アメリカのフリースキーの聖地、ジャクソン・ホールでは、少し離れたのエリアに数エーカーの敷地を持つ高級な別荘が点在しています。私共もここ数年、ニセコの中心部より10分から15分の位置に新しい別荘が建設されるのを見てきました。それらの別荘は時にヒラフの大きなプロジェクトの予算を上回ります。リーマンショックや世界同時不況が起きる前はヒラフ以外の地区の不動産購入は限定的なものでしたが、今では多くのお客様が広い土地に建つ自分だけの隠れ家の建設を希望されています。このことから、現状では郊外の魅力的な場所は年々少なくなってきていると言えます。

3)購入希望者の増加でマーケットの規模が拡大する。

ほんの年前までは、マーケットはオーストラリア人と香港のお客様のみでした。今ではお客様の幅が広がりマレーシア、シンガポール、そしてタイや台湾、インドネシアなど多くのお客様が不動産の購入を希望されています。結果、現状では彼らによってニセコの不動産市場は安定的に推移しています。このことから言えることは。(以前も申し上げましたが)ニセコの不動産の景気は、その中の一つの国の経済に影響されないということです。また、近年、国内のマスメディアが不動産投資を肯定的に捉えていることもいい傾向でしょう。実際には今の所、メディアが囃し立るほど中国本土のお客様は多くはありません(中華系のマレーシアや香港のお客様は多いです)が、今後は中国本土からのお客様も増加するものと思われます。

4)ニセコの多様性がもたらす人口の増加。

地元で暮らすものとして、私はニセコの多様性を楽しんでいます。私が初めてここを訪れた年、国内や海外から観光客にとってニセコはすでに観光客にとって有名な場所でした。しかし、近年は観光客だけでなく、多くの経営者の興味も引きつけています。信じられないかもしれませんが、ニセコエリアのある倶知安町やニセコ町は国内でも数少ない、人口の増加している自治体でもあります。通勤時間の分と分では、どちらも同じです。ヒラフを中心とした通勤圏内に第二の住居エリアが生まれつつあります。そして、そのエリアの不動産は活発に動くことになります。

5)リタイア後の居住地として選択。

まだこれはトレンドと言えるほどのものではないかもしれません。ですが、リタイア後の生活をニセコで過ごす方が少しずつ増えているのは確かなことです。実際に夏場には国内からの多くのお客様が避暑地としてニセコを選び、冬場に比べて比較的料金の安いコンドミニアムに長期で過ごされています。都会での生活を終え、北海道の新鮮な空気とおいしい食べ物を身近に感じ、安全に暮らせる街、ニセコに帰ってくる。そんな老後を夢見る方も増えてきているのでしょう。

これらのトレンドは国際的なリゾートとへと歩み続けるニセコにおいて、大変よい傾向と言えます。中長期的な将来の予測は良好ですし、もちろん私自身もニセコエリアへの投資に参加しております。私から皆様に申し上げることは、"物件の潜在的な価値"、"景観の大切さ"、"自然との調和"、"リゾートからの距離"、"大きさ"を見極めることです。これらはごく当たり前のことなのですが、このことは年、年後に売却を決断する際に大きく影響してくることになるでしょう。

私、キース・ロジャースはTAIGA REAL ESTATEの代表です。最近は二人の小さな娘のおかげでバックカントリースキーを卒業し、初心者ゲレンデへと戻ってきました。お客様のために精一杯努力いたしますので、なんなりとお申し付け下さい。

[email protected]

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