兄弟のような親友同士二人はいつしか、自然豊かな場所で家族と共に楽しく過ごし、成長できるような理想の場所を思い描くようになります。「綽然」は、そんな二人の友情と家族愛から生まれました。TAIGAが最初にお手伝いをしたのはアンヌプリ山麓の谷川に隣接する静かな土地を見つけることでした。

「綽然」は、伝統的なアルプスにあるような形状が、大胆に張り出した構造と同居しています。対をなす「森」と「川」が綽然シャレーを構成し、双子のようなシャレー二棟は、まるでお互いを写す鏡のようです。現代的な日本のデザインと北欧のテイストを掛け合わせた綽然は、シンプルなラインと落ち着いた色で構成されています。谷川に接して建つ「綽然」は、北海道の白樺と楢の森に抱かれ、窓から「スナップ・ショット」される風景は常に変化するアート作品になります。

勾配天井を使った2階の大きなリビングは、家族全員また友人たちを招待して楽しめるような広々とした空間となっています。ゆったりとくつろぎながら読書のできる大きな出窓ベンチなど、座って談笑する場所が幾つも用意されています。2段ベッドのある子供部屋には専用のメディア・コーナーもあります。

鉄骨構造の採用することで、綽然の両端を張出し構造としました。この張出した主寝室とリビングからは、手を伸ばせば思わず木の先端に触れられるような感覚が味わえます。張出し構造を活用することで、基礎の面積を減らし、敷地への影響を軽減しました。トリプルガラスと、天井頂部から暖気を床下に再循環させる暖房システムを採用することで、建物は効率的にデザインされています。